遠友学舎

所 在 地 札幌市
主要用途 教育施設(北海道大学)
構造規模 木造 平屋建て
建築面積 622.35m²
延べ面積 484.60m²

 遠友学舎は、21世紀に向けた豊かな北海道大学キャンパスの新しいシンボルとして、地域と大学とのコミュニケーション拠点として建設された。隣接して、北大の開拓精神のシンボルともなった「モデルバーン」がある。設計に際しては、北大創設期の風景・形態の伝承と、内部の活動を十分に開放する方針によって、これからの大学と地域の接点となる人々の交流モデルを実現することを目指した。建学精神のシンボルと開放的な交流空間を実現するため、モデルバーンの切妻屋根の形態を引用するとともに、都市やキャンパスと強調する配置の構成としている。規則的に配列したコンクリート柱と切妻屋根によって、間口13mの奥行き40mの一体的な空間の中で様々な活動が展開される。切妻屋根の設計は、内部空間で繰り広げられる活動の開放性と一体感をつくるとともに、空気の効率的な循環のための空間装置としての機能を合わせもつ。