エルムの森

所 在 地 札幌市
主要用途 インフォメーションセンター(北海道大学)
構造規模 木造 平屋建て
建築面積 348.18m²
延べ面積 323.52m²

 北海道大学の正門横に建つ、インフォメーションセンターである。学術交流会館と生垣で囲まれ、芝生が広がり、ニレ、サクラなどの木々が心地よい木陰をつくる、静けさを感じる敷地である。
 敷地に残る樹木を保全しつつ、約300㎡の施設を整備する。木々の下には光が射し込み、爽やかな風が流れる。樹木を拠り所に、場をつくる。樹林がつくる環境と一体化する建築をつくる。正面ファサード、浮いた木の縦格子がつくる屈折した壁は、並木と背景の木々との柔らかな関係をつくり、四季の風景を受け止める。正面からの見通しは、背景にある樹林へと導く。インテリア、リーフ型を切り取ったアルミパネルの天井と壁に映し出されるシルエットは、背景の樹林風景と同調する。樹木への影響を最小にする地盤置換工法。地中熱活用の床暖冷房システム。太陽光発電、LED照明を採用している。