所 在 地 剣淵町
主要用途 図書館（文化施設）
構造規模 RC造・一部鉄骨造・木造 平屋建て
建築面積 2,090.67m²
延べ面積 1,798.33m²

　大人になるとつい忘れてしまう子供の頃読んだ絵本。子供に読んで聞かせた絵本。あの不思議な、何ともいえないぬくぬくとした気持ちのやすらぐ世界。絵本の館には、あの世界への入り口があっちこっちにあり、居心地のいい空間と時間がちりばめられている。用途も構造も違う空間が首飾りの様に繋がり、どこでもギャラリーどこでもパフォーマンス空間である。この館の特徴としてどこに立っても中庭の全景が見え、歩き出すと見通しの聞かない空間のシークエンスが魅力である。対面する窓からは色と光のメッセージが送られ、活動の様子やその情景が伺われる。また、楕円に切り取られた中庭の空からは、時の流れ、季節の移ろいを感じる。風の道、光の溜まり場、光と影を映す壁、そして外とは違うもう一つの楕円の外に新しい館の風景ができつつある。